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街と建築を創る

 日本における現代建築の幕開けの一翼を担った山口文象は、一人の作家として数多くの実績をのこしたあと、1953年にRIAという新しい設計組織を開設しました。
 この新しい組織のメンバーは、個性的な表現を目指して自らの創意を育みながら、一方で、共同の作業を通じて、創造への自分たちの意欲を社会的な要請に合致させていくことを試み続けました。それは必然的に、プロセス重視の進め方と、建築の成立基盤そのものへの関心や考察を伴うものとなります。
 そしてRIAの仕事は、共同建築と街づくりのサポートへと、仕事の対象を拡大することになりました。その街づくりも時代と共に変化し、やがて、用途と空間の複合化が大きな取り組み課題となります。

 それぞれの街は異なった成り立ちを持っています。用途と空間の複合・共同化に際しては、その街ならではの要素が生かされねばなりません。RIAは、生活に根ざした人々の営みを想い浮かべ、その息遣いが聞こえてくるような空間を作ることを目指して仕事に取り組むことになりました。
 新しい都市空間の実現には、そこに相応しい事業手法が必要です。世の中の進展・変化に応じた先駆的な手段も必要です。事業化への関わりを通じて、RIAは人々の漠然とした期待に輪郭を付与することの重要性、変化への動機を行動の具体性につなげるコンサルティングの大切さ知りました。
 生活空間の創造とは、構想を立て事業化し、人の営みへの関わりの中から新しい世界を見定めることであるとRIAは考えております。一方で、設計作業を通じて、その新しい世界を実際の生活空間に具現化することこそ創造性の要であると常に思っております。構想を立案し、事業性を踏まえ、そして設計をおさめる、その一連のプロセスに知恵と力を出しあって共同で仕事に取り組むこと。RIAでは、そのことをとても大切に考えております。

 これからは、空間の質・内容が今まで以上に問われる時代になります。わが国の生活空間はまだまだ貧しく、欧米の都市空間ストックの水準に比較して大きな差が有ります。RIAは 環境・資源の問題や人口の問題・高齢化の問題といった社会が抱えている大きな課題をも見据えながら、多くの方々が未来に希望を持てる調和の取れた 豊かで美しい生活環境の提供に貢献することを最大の使命と考えております。RIAは福祉・医療・住宅等社会インフラの空間的再編ニーズと、都市空間再整備のニーズにともに応えます。RIAは自らの見識と洞察力磨きながらプロジェクトの成就に努めます。

RIAは培ってきた技術を発展させ、日々の活動に最善の努力を注ぎます。

株式会社アール・アイ・エー 取締役会長 石田 宏