福山市民の道の記憶を継承するまちづくり
アイネスフクヤマプロジェクトは広島県福山駅前の古くなった再開発ビル「福山繊維ビル」の建替え、いわゆる「再々」開発事業。雑居ビルと化したビルのオーナーたちが結束し、駅前の拠点性を高める手段としてもう一度再開発に着手、時代に合った活用を行うためのプランニングを行いました。住宅開発と地権者法人による商業床賃貸運営型のハイブリッドスキームで事業計画を組立て、さらに施行者が再開発後の床運営を行うという全国でも珍しい再開発プロジェクトです。
中間領域が街の記憶を継承する
かつての福山繊維ビルには個店が軒を連ねる露天の通抜街路「中通り」があり、福山駅と市役所をつなぐ道としても市民に親しまれていました。再開発後のアイネスフクヤマでは、共同住宅、ホテル、店舗など性格の異なる店舗を1つに束ねる中間領域として露天街路を再構成。街の記憶を継承した新たな街のシンボルを目指しました。
計画概要
事業名称 |
東桜町地区第一種市街地再開発事業 |
施行者 |
福山駅前開発株式会社(再開発会社) |
施行面積 |
約1.0ha |
延床面積 |
約5万㎡ |
年表
1992年 |
再開発協議会の設立 |
2003年 |
都市計画の決定 再開発会社施行の決定 |
2004年 |
福山駅前再開発株式会社を設立 |
2005年 |
第一種市街地再開発事業の施行認可 |
2007年 |
都市計画決定(市街地再開発事業の変更) |
2008年 |
施設建築物新築工事着工 |
2011年 |
竣工・開業 |