中学生の職業体験を通じて

2022/10/03

先日、RIAの東京本社が入居する品川シーズンテラスの近所にある中学校の職業体験を、シーズンテラスのエリアマネジメントをされている「(株)花咲か爺さんズ」と共に実施しました!
まちづくりの仕事を体験する試みで、水辺のまちづくり提案を三日間で企画してプレゼンまでを行うプログラムです。
(写真はプレゼンの様子です)

対象敷地はシーズンテラスのすぐ近くの運河沿い。緑豊かな雰囲気ですが、植物が成長しすぎていたりと課題もあります。中学生の皆さんの提案は、「水辺を完璧にロマンチックにする」というもの。完璧にというところが良いですね。運河は掃除をしないと臭いもアリ近づきたくならないので、掃除をきっかけに近づいていき、花を植えて「臭い」を「匂い」にシフトチェンジしたいという提案です。植える花はアンケートで決めて、自分ごとにしようとする仕組みも面白かったです。そして、完璧な時を過ごすコンテンツのオチが「ラーメン」というのが想定外でした。

また、職業体験の中では、水辺活用の参考事例ヒアリングとして芝浦・田町地区の先進的な試みについて、現地でレクチャーいただきました。

一件目は地中海料理が楽しめる水上タクシーの拠点 mi tiempo。スペイン語で「私の時間」という意味だそうです。かつてはインクスティック芝浦ファクトリーという伝説のライブハウスもあり、東京のウォーターフロントで非日常を味わうことのできる拠点だったそうです。当時は周りは海運倉庫がほとんどで、田町の駅からここまでたどり着く体験は特別なものだったと想像できます。

二件目は運河に開いたイタリアンレストランの Abbraccio。イタリア語で「ハグ」という意味だそうです。芝浦の名店“リストランテ・ラ・チャウ”の姉妹店で、名物のラザニアは目にも美しくペロリといただきました。ジャズライブを聞きながら食事できることもあるとか。

どちらのレクチャーでも共通していたのが、歴史に対する感度と地域との関係づくり。そしてミズベに積極的に顔を向けて非日常や居心地などの価値を作り出そうとする想いを感じました。中学生の職業体験を受け入れるという立場でしたが、我々も地域に対する貴重なつながりや気付きを得ることのできる機会を頂き、ありがとうございました。