土木学会デザイン賞 優秀賞 受賞

2023/02/13

東日本大震災の津波による被害を受け、高さ4.4m(TP6.2m)の防潮堤が計画されたが、景観の阻害などを理由に多くの住民がこれに反対した。これを契機に住民主体の内湾地区復興まちづくり協議会が設立され、防潮堤のデザイン検討が進められました。  魚町の防潮堤は、海への眺望を重視し、陸側からの見た目の高さを低く抑え、南町の防潮堤は、海側の岸壁とまち側をシームレスな空間として、防潮堤の海側には斜面緑地・ステップガーデン・回廊などを設置し、まち側に建築(ムカエル、ウマレル)を配置しました。 個々の空間はもちろん、地域が自然と向き合う覚悟を持ち、多様な主体や知恵を結集させ、エリア全体で漁港、防潮堤・盛土、公園、建築などを横断するデザインマネジメントを実現させ、計画に関わった地域主体がその運営を担っていることが評価されました。

土木学会デザイン賞のページへ

建築作品ギャッラリー