青森市中心市街地にある新町商店街に面する中新町山手地区での第一種市街地再開発事業。青森市内では駅前の青森駅前第二地区（アウガ）、青森駅前第一地区（ミッドライフタワー）に続く、３地区目の法定再開発事業です。本事業は今回竣工したウエスト棟と来年２月に竣工するセンター棟の２棟で構成されます。

近隣に県庁や合同庁舎が構え、中心市街地におけるサービス・業務ゾーンに位置する本地区において、ウエスト棟では地元の建材商社の本社機能建替えを核とし、中心市街地でのオフィス機能・昼間人口を維持するとともに、上層部にホテルを誘致しました。ホテル床については地権者自身の増床によって取得しており、地元資本による自己建替え・自己投資型のまちづくりとなっています。

２００７年頃に地権者の発意によりまちづくりの検討がスタートし、青森商工会議所の支援を受けながら事業化の取り組みが行われ、今年竣工を向かえた。施工は地元の建設会社３者による共同企業体により行われるなど、地域一丸となって取り組まれてきました。

また、RIAとして青森駅前第一地区（ミッドライフタワー）の再開発事業以来、２０年以上にわたり青森市のまちづくりのお手伝いをしており、本地区は青森市内で９件目のまちづくり（法定再開発、優良建築物等整備事業等）となります。

RIAの青森でのまちづくりについては、再開発コーディネーター協会発行『再開発研究第３９号』掲載論文「地元発意の連鎖的再開発による地方都市のまちづくりについて」で詳述しているので、ぜひご覧ください。