町田郷土資料館(町田市立博物館) DOCOMOMO Japanに選定

2026/06/30

 

弊社設計の「町田郷土資料館(町田市立博物館)」が、DOCOMOMO Japanによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築312選」に 選定されました。
弊社創設者の山口文象設計作品と合わせて、4作品目の選定となります。

選定理由

町田市中心部の多摩丘陵地帯に建つ町田郷土資料館は、1958年の市制施行以後、急速に進むベッドタウン化によって破壊されて行く地域遺跡の緊急調査と発掘遺物の保護管理・散逸防止を目的に建設計画が始まり1973年に竣工・開館した、鉄筋コンクリート造地下1階、地上2階の施設である。外観は、丘陵地の地形に溶け込むようにデザインされ、建物の南・東・北側は斜面に削って建物全体を埋め込み、接道側の西面は壁面を花崗岩の乱張りとし、屋根は地形に馴染むように緩い勾配・深い軒先の屋根を架けている。設計者はRIA建築綜合研究所で、山口文象の晩年の作品にあたる。また、文化庁建造物課が設計監修に参加していることから、施設の計画に際しては文化財を保有する博物館等施設の建築計画、防災、保存環境を指導してきた半澤重信氏の建築計画技術が反映している可能性が高い。1970年代から全国で始まる地方自治体の郷土資料館というビルディングタイプの初期の作品であり、東京都の独立型の郷土資料館としては、前川國男が設計した世田谷区立郷土資料館(1964)とともに、モダニズム建築家が設計した数少ない郷土資料館として価値が高い。文化庁建造物課の監修を受け、著名なモダニズム建築家であるRI A(山口文象)が東京近郊を舞台に郷土資料館という新しいプログラムを地域のランドスケープと結びつけて建築意匠に昇華した、1970年代の優れたモダニズム建築の一つといえる。
(2026年発表「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」新規選定リスト(DOCOMOMO Japan HP)より)

 

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