平田 梨子(2018年入社)

  • 意匠設計

建築以外のものからもヒントを吸収する貪欲さを持ち続ける

Profile

平田 梨子 (ひらた りこ) 意匠設計

2018年入社。初年度は東京本社にて様々なプロポーザルに取り組む。2年目から大阪支社に配属。本能寺文化会館・寺務所・開山堂の基本・実施設計・監理、岡山県久米南町庁舎ではプロポーザルから一連の設計監理、滋賀県立近江学園でも基本・実施設計・監理を担当。現在は久米南町庁舎・滋賀県立近江学園の監理に取り組む。トリが好き。

 

RIAに入社したいと思った最終面接

RIAを受けたきっかけは、大学院受験に失敗したことでした。まさか学部4年生の冬に、さらに既卒生扱いとして就活を始めることになるとは!と絶望の淵に立った状況から設計事務所・ゼネコン・インテリア事務所など、何から何まで調べあげ、そしてRIAを知りました。既卒生でも関係なく受けいれてくれる設計事務所は数少なく、そのうちの一つがRIAでした。本社での最終面接ではキャリアを問われ、正直に落第した旨を伝えると、当時の面接官の皆さんに大笑いされました。仕事や設計の力だけではなく、性格や人柄もみて、失敗も成功の糧と笑って迎えてくれるRIAに心惹かれ、入社を決めました。あの暖かな空気感で包まれた最終面接を一生忘れません。

 

想像力を常に働かせること

設計・監理のどのフェーズでも変わらず上司から言われ続けたことは、「建築は想像力を働かせることがすべて」ということです。図面も文章も、ある合理的な理由があって具現化されるので(そうでない場合もありますが)、その「合理的な理由」を読み解いたうえで、自身の回答を先方へ提案することが大事であると。当たり前のように聞こえますが、これが私にとっては中々難しいことでした。「読み解く」とは「自分都合で考えてはならない」と同義で、自分の思い入れだけで結果的に良いものができれば問題ないのですが、不思議なことに建築はそんな単純ではなく。会話して、模索して、提案して、会話して…の繰り返しです。久米南町庁舎や近江学園の設計監理を通して学び、鍛えられ、成長できたと思います。

久米南町庁舎内観。初めての現場監理は未熟な知識からくる戸惑いと、自身の描いた図面で建物ができていく喜びの連続だった。

 

思ったことは言葉にして相手に伝える

RIAはキャリアなんてものは関係なく、プロジェクトを進めるメンバーがフラットな関係でともに仕事に取り組みます。若手だから、と消極的な姿勢ではいさせてくれません。若手でもどんどん意見して提案できる環境です。発言した内容を若手だからと適当にあしらわれることもなく、意見の一つとして受け入れてくれ、議論が進みます。白熱して言い合うこともしばしば。会話を重ね、コミュニケ―ションをとることが良いものをつくることに繋がるので、思ったことは相手に伝えないともったいないと常に心がけています。

行き詰ったり、分からないことがあれば、若手内でも他のプロジェクトについて相談しあったりします。

 

外はヒントで溢れている

休日は近場から遠くまでよくどこかに出かけます。外に出る時は「これは今の仕事に使えるな」「今後なにかに活かせそうだな」という視点で出歩き、建築に限らない色々なものを観察しています。近場では大好きな自転車に乗って走り回り、色々探索しています。あと、生物・植物も大好きです。生態や住処、鳴き声、色、動き、形…等、語れば様々ですが、建築は自然と寄り添って生きていくものでもあると思うので、自然に暮らす生物達への敬意を忘れないことを信条に、時間を忘れて観察しています。外で吸収できる様々なヒントを肥やしに個性を磨き、これからも貪欲に楽しく設計活動に取り組んでいきたいと思います。

外を出るときの相棒です。かっこよくてかわいいです。